自宅は現在auひかりを利用しています。
うちマンションです。
マンションタイプでも各戸まで光ファイバーは来ていません。
そのためVDSL方式という形式で各戸まで配線されています。
ちなみにフレッツひかりのサイトから引用すると、すでに光回線が引き込まれているマンションでも各戸までへの配線方法は3種類あります。
1「光回線方式」
これはマンションに引き込まれた光回線がさらに光ファイバーのまま各戸に配線されるタイプ。当然もっともスピードが期待でき、戸建ての内容とほぼ変わらない。新しいマンション、新築時に既にマンション内に光回線が引き込まれているマンションに多いようです。
2「VDSL方式」
これはマンションまで引き込まれた光回線を従来の電話用メタルケーブルを使用して各戸へ配線するタイプ。マンション完成後に後から光回線を引き込んだ物件に多い。
完成後に光回線を導入したマンションは配線(配管)にどうしても制約のあるケースが多く、各戸への光ファイバーを配線することが出来ずやむを得ずVDSL方式になることが多いようです。
3「LAN配線方式」
これはマンションまで引き込まれた光ファイバーをハブで各戸に配線するタイプ。もちろん一般的な家庭で使用されているようなハブではなくある程度高度な機能をもったルーターやインテリジェンスハブといったもので、各戸への通信を制御しており、各戸の独立性を確立していると思われます。
この方法は小規模な賃貸式の集合住宅や単身者向けマンションに多く見られるようです。
理由としてはマンションオーナーが自分でプロバイダと契約を結び、「インターネット接続回線、使用料無料」などの付加価値をつけやすい為と思われます。
ちなみに我が家のマンションは2の「VDSL方式」です。
auひかりを契約するとホームゲートウェイ(うちはAterm BL902HW)が届きます。これはたぶんマンションタイプじゃなくても同じだと思いますが、配線方式の違いよって内蔵している機能は違うと思うので機種はそれぞれ異なると思います。
これは基本的にNECのAtermルーターのようで、NECのサポートでも対応してもらえましたが、中身はひかり電話機能を内蔵したau専用品のようで、プロバイダ情報は届いた時点で設定済みとなっており、変更できません。
そして基本的に自宅のルーターもこのゲートウェイのルーター機能を利用する前提のようで、自身でより高機能なルーター等を利用する場合は一工夫しなければなりません。
そこで調べた結果「二重ルーター」という設定をすればホームゲートウェイ(Aterm BL902HW)のルーター機能を使わずに別のルーターを使用出来そうです。
イメージとしてはルーターを直列につなぎ、ゲートウェイのWAN側へ入ってきた通信はゲートウェイを通してLAN側からすべてもう一つのルーターのWAN側へ流します。逆も同じです。
今回はNECの無線LANルーター(WG1200HS)をルータ―として設定してみます。
【設定内容】
●ホームゲートウェイ(Aterm BL902HW)の設定
「詳細設定」
「LAN側設定」・・・(WG1200HSにつながる側)
■IPアドレス/ネットマスク
・IPアドレス/ネットマスク(ビット指定):192.168.0.1/24
■DHCPサーバ
・DHCPサーバ機能:使用する
・アドレス割当パターン:手動設定
・割当先頭アドレス:192.168.0.240
・割当数:14
【アドレス割当パターン】
DHCPクライアントに割り当てるIPアドレスを自動で設定するか手動で設定するかを選択します。「自動設定」を選択した場合、本商品のLANインタフェースのIPアドレス(ここでは192.168.0.1)の次のIPアドレス(192.168.0.2)から割当数分のアドレスプールを確保します。「手動設定」を選択した場合は、[割当先頭アドレス]を設定して、そのIPアドレスから割当数分のIPアドレスを割り当てられます。
「DHCP固定割当設定」
■DHCP固定割当エントリ
MACアドレス:(WG1200HSのWAN側MACアドレスを指定。MACアドレスは基本的に機器に直接記載されていると思います。)
IPアドレス :192.168.0.254
【DHCP固定割当設定】
該当のMACアドレスの端末を指定した固定IPアドレスに割り当てます。
「その他の設定」
■DMZホスト設定
・DMZホスト機能:使用する
・DMZホストのIPアドレス:192.168.0.254
【DMZホスト機能】
参考:http://www.Aterm.jp/function/guide13/list-data/common/main/4100/m01_m33.html
DMZホスト機能によって外部に公開する端末(ホスト)に関する設定を行います。
DMZホストのIPアドレス欄にLAN側の設定で指定したネットワークアドレス範囲内のIPアドレスを入力すると、WAN側からのすべてのアクセスが、ポート番号が無変換のままホストに転送されます。通常はLAN側のパケットフィルタ設定を使用して、ここで入力したIPアドレス宛の通信を、必要なポート番号のみに制限する設定を行うことをお勧めするとのこと。今回はゲートウェイを無視してスルーさせることが目的なので、フィルタ設定しません。
●無線LANルータ(Aterm WG1200HS)
「基本設定」
「基本設定」※WAN側インタフェースの設定を行います。(BL902HWにつながる側)
■装置名/動作モード
・動作モード:ローカルルータ(DHCP有効)
「接続先設定」
■DHCPクライアント機能
・DHCPクライアント機能:使用する
■ゲートウェイ
・サーバから割り当てられたアドレス:使用する
■ネームサーバ
・サーバから割り当てられたアドレス:使用する
【動作モード】
ローカルルータ(DHCP有効)にすることによってゲートウェイから割り当てられたIPアドレスを使用することになる。この場合ゲートウェイでWG1200HSのMACアドレスを対象に192.168.0.254を割り当てているので、このIPアドレスがWAN側のIPアドレスとなる。
ローカルルータ(DHCP無効)にして下記設定にしても動作します。
(WAN側)IPアドレス:192.168.0.254
(WAN側)ネットマスク:255.255.255.0
(WAN側)ゲートウェイ:192.168.0.1
(WAN側)プライマリDNS:192.168.0.1
(WAN側)セカンダリDNS:192.168.0.1
「詳細設定」
「LAN側設定」
■IPアドレス/ネットマスク
・IPアドレス/ネットマスク(ビット指定):192.168.10.1
■DHCPサーバ
・DHCPサーバ機能:使用する
・DHCP割当範囲:192.168.10.100~192.168.10.200
【詳細設定】
上の詳細設定は通常のルーターを設定する場合で同じなので、自分の環境に合わせた設定にすればよいと思います。ただしDHCPの範囲はちゃんと設定しておいたほうが良いようです。
ポイントとしてはDHCPを両ルーターとも有効にしている(無効するとネットワーク設定でルーターのIPアドレスを直接指定しないと管理画面にアクセスできなくなるので要注意。)ので重複しないようにちゃんとDHCPの範囲を指定する必要があるようです。・・・WG1200HS側は多分指定しなくても大丈夫。→間違いのようです。「DHCPサーバ機能を使用する」に設定すると必ず範囲指定しなければいけないようです。
ポイントとしてはホームゲートウェイ(Aterm BL902HW)とルーターをつなぐ、ゲートウェイのLAN側設定とルーターのWAN側設定がミソ?
ホームゲートウェイ(Aterm BL902HW)のDMZホスト機能の使ってパケットをスルーさせることとDHCPの設定内容を固定しておくことがポイント?